庭を知るのイメージ

 いざ庭を作ろうとした時、ご自分で作る場合でも業者に依頼する場合でもなかなか理想のイメージを具体的に描き伝えることは簡単ではありません。ここではそうした際に参考となる庭について写真を多く掲載しながら説明している書籍をご紹介します。情報が多い程アイデアが生まれ比較したり判断をし易くなります。業者の宣伝に終わることなくあまり時代の流行に左右されない内容ものを選んでいるつもりですので是非参考にしてください。

 また後半は少し掘り下げて庭の歴史や日本庭園の資材として多用される竹について書かれたもの、著名な造園家の手がけた庭の作品集などを集めてみました。例えば京都の庭をご覧になる時も庭について少しの知識があればただ美しいだけではなく作られた背景や込められた意味を探りながら楽しむことができます。やや専門的になりますが庭について興味を持たれた方は手に取ってみてください。どちらも今後続けて掲載数を増やしていきます。

 人気の高い雑木の庭についてオールカラーで30近い例を挙げて紹介しています。軽快なものから重厚な庭までやや広い土地が前提ですが雰囲気が分かり易く、いかに自然に見せるかといった手法も書かれています。

 上の一冊ととても似通った構成、内容で22例の庭がオールカラーで紹介されています。石もさることながらデッキやパーゴラなど大型の構造物を持つ庭が多く見られます。また後半はDIYに役立つ実践的な内容(木の植え方、コンクリートの土間の打ち方、レンガの敷き方等)も解説されています。

 NHK趣味の園芸の別冊です。メインの庭というより建物に挟まれたようなスペース、物置などを置くくらいしか用途のなさそうなデッドスペースを庭として利用したい場合にどういった植物を植えたら良いのかを中心に書かれています。したがって樹木については詳しくありませんがさすがに趣味の園芸だけあって日陰に強い一年草、宿根草、下草の紹介が全体の半分を占める構成です。

 茶道関連に強い京都の淡交社から出版されている茶庭の実例集です。露地での作法など少し内容は逸れますが露地を構成する施設、打たれる石の役割等が写真とイラストで解説されています。淡交社の本は写真の質を求めるあまりに参考書としての機能を犠牲にする傾向がありますがお金に糸目を付けず作られた14例の露地のもつ雰囲気はとても分かり易いと思います。眺める方向がかなり絞られる中庭や坪庭を露地の趣で作りたい場合どういった景色を望むのか、おおよそのパターンはこの中に納められています。

自然風景式庭園、枯山水、露地と分類し、それぞれ時代を追って48の代表的な庭園を多彩なイラストを用いて時にはコラムを交え面白く解説しています。今出版されている日本庭園関連の図書の中では群を抜いて分かり易く庭園を見に行く際のガイドブックとしても最適です。

庭園一つ一つの解説というよりは時代ごとの背景や特徴、日本庭園のルーツ、伝説的な作庭家などについての考察やコラムが綴られています。庭園文化研究家である著者の持論も展開され文献等を根拠とする歴史解釈的なアプローチが強い一冊です。

 江戸時代のカリスマ的な作庭家、小堀遠州の哲学、美学を各界の大物が探る豪華な内容です。庭、建築、茶道具の写真が豊富で芸術書の趣です。小堀遠州は建築家に絶大な人気があり遠州の導入した数々の意匠は現在でもモダンと称されます。既成概念から抜け出した自由な感性がなぜ生まれるのか、様々な人がそれを読み解きます。

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